入居時および退去時立会



✅ 挨拶は日本の礼

立会のイメージイラスト

空室が埋まると、入金確認して終わり、という管理会社や家主さんが多いですが、トラブル防止のためにも入居する人の顔を見て挨拶をしましょう。

ここは日本です。たとえ家主さんと入居者さんが外国人であっても、日本の礼を尽くすことが大切だと思いますよ。

住宅を貸し家賃という対価を得て商売しているのですから、安心して長く住み、滞りなく家賃を払ってもらう基礎を固めましょう。

礼といってもかしこまることはありません。

しかし最初の印象は想像以上に影響します。お互いに目を見て名前を言うだけで充分ですから、ぜひ実行してみてください。

✅ 入居時立会は事務的に

ここからの話は礼儀ではなくビジネスです。

退去時立会は、敷金精算のトラブル防止のためにするようになってきましたが、なぜか入居時立会はせず、入居者にチェックシートを渡して郵送で返してもらって終わり、という首を傾げたくなるようなことが多いのが実情です。

  

レンタカーを利用したことはありますか?

車を借りる前に必ずお店のスタッフと一緒に車の周りを調べ、傷などあれば書類に書きこんでお互いサインします。
自分が傷つけたのではないという証拠は大事だからです。
賃貸住宅も同じように、双方で初期状態の確認をしましょう。

⚠ 確認は荷物が運び込まれる前!

荷物が運び込まれた後では無意味なので、必ず空の状態でチェックしましょう。

引っ越し屋さんが到着していても、待ってもらう必要があります。

契約書で原状回復の範囲を決めている場合は、該当箇所の確認をしておきます。
退去時の費用の負担割合は、事前に書面(契約書など)で同意をとりましょう。ハンコも忘れずに。

入居時に何も確認しないで退去時になって施工代などを請求すると、トラブルがおこりやすくなるのは当然ですね。

📝 不動産ジャパン・入居時チェックシート(PDF)



✅ 退去時立会はビジネスと礼が一緒

退去時立会は敷金返還トラブル防止策としての重要性が広く浸透してきました。
敷金の返還についてお互い確認する場なので、絶対に行ってください。
借り主も同席しないと意味がないので、予定の日時等の打ち合わせもしっかりしておきましょう。

挨拶しているイラスト

退去時は、お互い「ありがとうございました」と、お礼を交わす場でもあります。

今後、トラブルにならないかぎり顔を合わすことはないので、最後にするためにも気持ちよく分かれましょう。

入居していた人が不在のまま、家主や管理会社だけが部屋の中を確認し、敷金から勝手に差し引いたり不足分など請求したりすると、トラブルになりやすいです。

最近では少額訴訟も広く知られるようになり、裁判では消費者保護の傾向が強まっているので、家主や管理会社が不利になる可能性が高くなります。

国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』は、今や無視できない状況です。その内容に難色を示す家主さんは多いのですが…。
そんなガイドラインが必要になった経緯には、家主と入居者の信頼関係が薄れてきたという背景があるのではないでしょうか。

やはり人として初めの挨拶という礼から大切にしてみてはいかがでしょうか?

住宅の貸し借りのトラブルは、人間関係で結果が変わってきます。
ネット社会といわれますが、賃貸経営は人同士のリアル世界です。
ビジネスの相手である入居者と顔を合わせ、信頼関係を築くことで、未然にトラブルを防ぎましょう。
逆に、過剰に訪問するとかなり嫌がられますので、必要な時だけにしましょう。